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IMG_1853 (640x640)2013年~2017年夏までの5年間のかぼちゃ農業の体験をまとめました。
かぼちゃの種蒔きから収穫・出荷までの完全記録です。

そもそも農業を始める切っ掛けとなったのが、かぼちゃでした。
前島に引っ越して来て初めての夏、島で育てられているかぼちゃを食べて、その美味しさに感動しました。それまで、かぼちゃは煮物として、スウィーツとして、その味は作る人の腕前によるものと思っていましたが、素材の持つ奥深い味を感じたのです。

目次
基本情報 icon-step-forward
播種・育苗 icon-fast-forward
・播種
・ビニールハウス+トンネルの育苗
露地栽培 icon-fast-forward
・圃場準備
・定植
・定植後の栽培管理
・防除
収穫 icon-fast-forward
病害虫と対策 icon-fast-forward

前島の野菜は、おいしい!!是非この手で栽培してみたい!!が始める動機でした。

就農して、キャベツを秋冬作し、その連作を防ぐ効果もあり春夏は、かぼちゃや冬瓜を作付けしました。
作付けしたかぼちゃの品種は、”くりあじ”と”えびす”です。特にくりあじはその名の通り、栗のような香ばしく甘い南瓜で、自宅で食べたり知人に献上するのに作付けしました。

 

かぼちゃの基礎知識

基本的な知識を押さえておきます。

原産地

原産地は、アメリカ大陸(アンデス),ペポかぼちゃは南米です。

16世紀、日本(東洋)かぼちゃがポルトガル船によって大分県に持ち込まれました。

西洋かぼちゃは、19世紀にアメリカより。ペポかぼちゃはさらにその後入ってきました。

学名

Cucurbita

日本(東洋)かぼちゃ:Cucurbita moschata

西洋かぼちゃ:Cucurbita maxima

ペポかぼちゃ:Cucurbita pepo

呼び名(英)pumpkin (米)Squash (中)南瓜

科名/属名

ウリ科/カボチャ属 日本では、3種類の品種が主に栽培されています。

日本(東洋)かぼちゃ(縦に溝がありゴツゴツした肌、ほのかな甘みのねっとりとした食感)

西洋かぼちゃ(つるんとした肌、甘みが強くほくほくした食感、煮物~お菓子)

ペポかぼちゃ(ソーメン南瓜、ズッキーニなども仲間)

生育環境

温度条件

・発芽温度は、25℃~30℃です。10℃以下、40℃以上では発芽できません。

・生育適温は、昼間気温の20℃~25℃、夜間気温10℃~15℃、地中適温15℃~18℃です。
最高限界気温35℃、最低限界気温8℃。

平均気温23℃を超えると果実へのデンプンの蓄積が少なくなり食感も悪く美味しくありません。

土壌

土壌は選びませんが、砂壌土壌土で果実がたくさん生ります。乾燥にも強いです。

㏗は5.5~6.8が適しています。

土壌について詳しくは こちらicon-external-link 

形態

つる一年草。緑黄野菜

名前の由来

日本(東洋)かぼちゃを、16世紀ポルトガル人が大分県に持ち込んだのが起源とされ、ポルトガル語で「カンボジア」の意味”Cumboja(カンボジャ)”の転訛だとされています。

漢字表記の「南瓜」は、南蛮(中国が昔、従わなかった南の国々をそう呼んでいた)から伝わった瓜という意味。関西地方では南京(ナンキン)と呼ぶところもあります。

用途・特徴

果実を食用・栄養価が高く、長期保存も可能、いろいろな加工食品にも適しており万能野菜。

かぼちゃの播種・育苗期(種まき~露地植え前)

播種(1月下旬~2月中旬)

1月下旬~2月中旬まで分割して、えびす850粒とくりあじ150粒合わせて1,000粒を播種しました。

播種日は、定植する圃場の日照時間などの条件による生育期間を鑑み、圃場管理、収穫時期の計画から逆算し定植適期を設定した播種時期を分割して決めるのですが、自然相手なのでいつもハプニング付きです。

育苗の土は、種培土を使用。
手順は、1.128穴セルトレイに種培土を詰め完全灌水し
2.種を少し押し込み気味に1穴1粒入れ
3.表面に育苗培土を被せ
4.セルトレイに日光が当たらないようカバーし
5.温床で発芽させる。

ポイント icon-check-square-o
・かぼちゃの発芽温度は、25℃~30℃。10℃以下または40℃以上では発芽しないので、温床の温度設定と断熱材や毛布などで温度管理します。
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・夜冷育苗:かぼちゃは単性花で温度が低いと雌花多くなることから、播種後20日~25日で本葉2枚~2.5枚の頃収穫対象の1番果が雌花分化期に入るので、夜間温度を10℃~13℃に下げて雌花分化を促します。

 

ビニールハウス+トンネルの育苗

発芽後は、ビニールハウス内に設けた2重トンネルを開閉できるようにした育苗床に移動します。

移植

発芽後5日ほどで本葉が生えてくるので、10㎝ポットに移植します。

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ポイント icon-check-square-o 
移植する2~3日前から、土入れし灌水したポットを、トンネルの中に入れ土の温度を上げておきます。

移植作業は、根を傷めないよう竹べらなどを使い注意深く。

夜間の保温・昼間のトンネル開け

2重トンネルは、夕方5時には覆いの不織布を含めすべてを被覆し、翌朝8時過ぎてから開けます。
昼間暖められ、夜間の温度はカバー出来ていました。

不織布が日を通さないので、若干着花節位低下の傾向がありました。

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ポイント icon-check-square-o
低温・短日は毎年着花節位が低下の要因のため、低い傾向がある場合は、光を通す被覆素材を使用する。
鉢上げ後活着までは、温床温度を20℃設定し活着後徐々に下げていく。

 

灌水(水やり)

水やりは、晴天の昼間、土が白く乾かないようにしました。

ポイント icon-check-square-o
・水は、育苗ハウス内に貯め置きし水温を土に合わせておきます。
・夕方や雨の日の灌水は、夜間に多湿状態になり徒長しやすいので、行わない。
・育苗前半は少な目、後半は多め。(育苗前半水やりが多いと、もやしの様に軟弱徒長する。また、育苗後半に水やりが少ないと、ポットの底が乾燥状態になり根が老化しやすく、極端な水不足は実が大きくなれなかったり、奇形になったりする。)

定植までの世話

位置替え

育苗が進むと葉と葉が重なってくるので、ポットの間隔を広げ、生育の遅い苗と入れ替えをします。

ポイントicon-check-square-o
育苗後期に節間が間伸びしてしまったら、早急に日光によく当て、温度をやや抑え、灌水を控えることで伸長を抑えます。

施肥

定植が、圃場のコンディション等で適期から遅れたり、葉色が極端に薄くなったときは、液肥を希釈1,000倍で灌注します。

摘芯

本葉4~5枚残して摘芯します。

定植適期

・播種から35日~40日で定植適期に生育します。
・本葉5~6枚が定植適期です。
・根鉢が完全に巻いてしまうと活着が悪くなるので、根の張り具合を観察して定植日期を判断します。

目指す苗(苗の選び方)

・双葉が痛まず残っていること。(管理が悪いと黄色く枯れて落ちる)
・茎が太く節間が短くしっかりしていること。(軟弱徒長していない)
・病気や害虫に侵されていないこと。
・葉に厚みがあり、健康な葉色のもの。
・根は健全で良く生育していること。(根鉢ができると定植時に活着が悪いので注意)
・できるだけ大きなポットで育苗されていること。

かぼちゃの露地栽培

圃場準備(2月下旬)

土壌調整・深耕

牛糞2t/10a、苦土石灰80㎏/10aを圃場全体に散布し、ロータリーで深耕しました。

 

基肥

先ず位置決めです。
かぼちゃの畝間は3mが通常ですが、圃場の奥と両端の畝の外側はロータリーが引ける幅を確保します。追肥の折に除草も兼ねて、トラクターで中耕するためです。

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ポイント icon-check-square-o 
圃場が傾斜地の場合、植え付け位置を畝の中でずらし山側を狭く、谷側を広く取って植え付ける。

私は、傾斜地も畝の中心に植え付けていたので、親ヅルが谷側に落ちてきて偏ってしまいツルの整理に困った経験があります。

基肥は、化成肥料(スミカエース1号=18-10-14*)を植え付けるラインに沿って筋蒔きしました。

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*スミカエース1号成分:窒素全量18%、アンモニア態窒素10.5%、硝酸態窒素7.5%、りん酸10%、カリ14%、硝酸化成抑制材DCS0.3%

土壌消毒

クロールピクリン*を苗を植え付けるラインに沿って、作業機に専用の器具を装着し土中に注入しました。

人を死に至らしめることが可能な劇薬で、容易にガス化し、強い催涙性、粘膜刺激性があり微量のガスで涙も咳も止まらないとても危険な作業でした。

今度土壌消毒をするときは、散布時に刺激性のガス発生がないバスアミド微粒剤にします。

*クロールピクリンの効用:◎フザリウム立枯病(かぼちゃ立枯病)、つる割り病、白絹病、疫病、センチュウ類、ハリガネムシ。

マルチ設置

マルチの設営は、土壌消毒のクロールピクリンのガスが蒸発して近隣に害を及ぼさないよう速やかに行います。

灌水チューブ設営

植え付けるラインから少し外して、マルチ内で灌水できるようスミサンスイを敷設しました。

マルチ設営

マルチャーというエンジンで半自走しマルチを敷設できる機械を使うのですが、腕力とコツと土のコンディションが必須で、傾斜地ではとても真っ直ぐには敷けないのです。2人で少しずつ土を両端に掛けながらの施設がいいと思います。

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クロールピクリンの残留ガス抜き

マルチにてクロールピクリンを、蒸発しないよう覆ってから残効が10日です。これを過ぎたらマルチの四隅、真ん中など数か所に小さな穴を明け、残留ガス抜きをします。

ポイント icon-check-square-o 
クロールピクリンの残ったガスで、苗が枯れてしまうので、定植は注入後最低10日間空ける。

トンネルの支柱設営

定植後、即座にトンネル設営できるようにトンネルの支柱を立てておきます。
株間70㎝に合わせて立てると、植え付け作業に都合がよいのでそうしています。

定植(3月中旬)

春祈祷が定植の合図

前島では、3月11日に島内の吉田神社で春祈祷が執り行われ、これを契機に一斉にかぼちゃの植え付けが始まります。

一度、フライングして2月に植え付けたことがありますが、その時は翌日に大霜に見舞われ本葉が枯れてしまい生育が1か月遅れました。島の農家の人は『トンネルの覆いに寒冷紗でも掛ければいいのになあ』と傍観されていたことを後で聞きました。良い経験でした。

無風温暖な日に植え付けるのが理想ですが、なかなか難しいです。

ポイント icon-check-square-o
植え付けの株間70cmです。(えびすの場合、整枝も摘芯もせず放任で大丈夫なので) 親ヅル1本仕立てでは、株間40㎝だそうですが経験がありません。
植え付け深さは、ポット土に軽く被るぐらいが理想ですが、勢い余ってマルチに隠れてしまうこともありましたが、なんとか育ちました。

灌水

植え付けが終わったら、水やりです。師匠曰く『苗が溺れるほどたっぷり』だそうです。

トンネル設営

水をやり終えたら速やかにトンネル設営です。前島では、4月中旬まで遅霜が降りることがあるので、必ず内側に白いポリフィルムを入れてトンネルとします。白いフィルムは、日照りで苗が焼けるのを防ぐ役割もあります。

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定植後の栽培管理

毎日トンネルの中の苗を覗いて、見回ります。

温度管理

活着後は雌花の着生と健全なツル伸びのため、トンネル内の気温が30℃を超えないよう調整します。
トンネルのビニールに穴を明ける場所、大きさ、間隔で調整します。この時強風でトンネルがダメージを受けないよう風下側になるよう注意します。

4月中旬~下旬には、内側のポリフィルムを撤去し、トンネルのすそを開け外気に慣らせていきます。4月末あたりから、ツルが伸びて出てくるようになったら、トンネルを全部撤去します。

本葉5枚で約16節くらいまで花芽が分化しているため、気温が30℃を超えると1地番果の落下、2番果以降の着果・品質低下を起こす。

水やり

定植後、2週間後に1度水やりをします。その後は、日照り続きで、夜になっても葉が傘を閉じたようにしょんぼりしない限り、水やりはしません。

追肥(4月末)・中耕・除草

トンネルからツルが伸びるころ、根もトンネルの縁から外に向けて伸び始めています。この頃(1番果が着果し、野球のボール大になった頃)を見計らって追肥します。
トンネルの泥抑えで出来た溝に、化成肥料(スミカエース1=18-10-14)30㎏,牛糞500㎏を筋蒔きします。

中耕は、トンネルの縁からかまぼこ畝を満遍なく、ツルを傷めないようにロータリーで行います。この時、芽吹いている雑草もすき込んでしまいます。

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草勢の目安:正常=ツル先が45℃で首を持ち上げている。生育過剰=ツルが巻いているような状態。生育停滞=ツル先がしょんぼり下を向いている。
ツル先で草勢を見て追肥の量を加減し、”しょんぼり”の時は多めに施肥します。

この時期までに除草をして置かないと、この後敷き藁をしツルが伸びてくるので草取りが面倒になります。トンネルを開ける前なら、トレファノサイド粒剤の散布も有効です。

整枝・誘引・摘芯

整枝・誘引

私は、ツルは放任で、畝間の溝をネコ車が通れるように畝端を越えてきたらマルチの方へUターンさせるだけです。

通常の整枝は、着果節位の脇芽はすべて除去(定植後10日~15日で出た子ヅルを3本選定し残して伸ばし、その後出る脇芽は除去)。風を考慮しツルの誘引を決めます。

摘芯

着果節位から30節で摘芯するのが適切ですが、実際にはツルが混み入ってきて無理なので放任します。

かぼちゃのツルは、傷つきやすいので注意が必要です。

交配(4月初・中旬~)

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昆虫たちが、授粉を助けてくれればよいのですが、初期は昆虫も数が少なく期待できません。早朝開花した雄花を摘み花弁を外し人口授粉します。養蜂の方のミツバチが仕事をし始めると安心です。

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花粉の受精能力は、開花後3~4時間、開花は朝5時頃始まるので早朝からの人口授粉作業になります。

敷き藁(わら)

師匠の知り合いの米農家に藁を調達に行きます。

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泥はねと病気の予防のため敷き藁をします。敷き藁は、風に弱いので浜辺に漂着した牡蠣筏の丸太や竿の残骸を、拾ってきて重石として畝端に並べます。

最近では、黒いラブシートを敷くのが増えているそうです。

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防除(4月下旬~)

農薬散布は、ミツバチが活躍する昼間は避け夕方実施します。農薬もミツバチに影響の少ないものを選択します。

生育の後半は、生茂っているため葉の裏に回るよう、強い圧力でゆっくり散布します。

農薬は、異種の混和は効力が落ちますが、便宜上複数混和して散布しています。

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収穫(6月初旬~7月下旬)

収穫は、探り棒で葉を交わしながら、果梗のコルク化の進度を見て行います。ツルは、弱いので踏まないよう、葉も痛めて倒すと日陰が無くなり、未熟な果実が日焼けをするので気を付けながら、適期の果実を見逃さないよう畝の中を探り歩いていきます。

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果梗は乾きにくいのでできるだけ短く(5mm以下)切ります。

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3番果の収穫時は、一斉採りで、遠慮なく葉を倒しながら進め、ツルをフレールモアですき込みながら収穫します。

熟度の見極め

えびすは開花後45日~50日(蓄積温度950℃~1,050℃)、くりあじは開花後55日以上で完熟です。

目安は、果梗(カコウ)の皮目のヒビ入りとコルク化の進度です。完熟すると果梗が、完全にコルク状になります。

写真でも分かるのですが、3番果は、果実の色が薄くなっています。

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キュアリング貯蔵

風通しの良い日陰で7日~10日貯蔵し、果梗の切り口を乾燥させ、擦り傷を自己治癒させます。また、キュアリングによってデンプンが糖分に分解され甘みが増し食べごろになります。さらに、腐れ防止の効果があり長期保存を可能にします。

完熟一歩手前で収穫し、キュアリングで6~7日貯蔵後出荷、流通期間を3日見て、食卓にあがるころがベストの状態を見込んでいます。

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かぼちゃの病害虫

美味しいかぼちゃには外敵も多いです。

ウリハムシ

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枯草や石の隙間で越冬し、4月中旬に現れ葉を食害します。6月ごろ産卵し、幼虫は地下部に潜りウリ科作物の根を食い荒らします。

対策:

早期発見し、初期に薬剤散布で防除します。
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アブラムシ

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羽の生えた有翔虫

 

 

 

 

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4月以降に発生し、有翔虫が飛来し、無翔虫を生み爆発的に増殖します。いっぱいになるとまた、有翔虫を生み、次の葉に飛んでいきます。群生したアブラムシを放置すると甘露を出し葉をべとべとにしたうえ、すす病の発生原因になります。

アブラムシは、各種のウィルスの伝搬・媒介をする厄介な害虫です。

この地方では、「アマコ」と呼んでいます。 日照りが続くと発生するということで、「ヒデリアマコ」とも呼んでいました。

対策:

➀飛翔を防ぐため、ソルゴーで囲い込みます。
➁日光を嫌うのでシルバーテープ、マルチを使用します。
③早期発見し、初期に薬剤散布で防除します。
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ハダニ

高温乾燥条件で発生し易いようです。

対策:

発生初期に薬剤防除を行います。
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疫病

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葉や果実が侵され白カビのようになり、茎をとおして広がって行きます。最後は、茎も果実も黒褐色に軟腐します。毎年同じ場所で発生するので調べると地下に水道(ミズミチ)がありその部分で滞水するようでした。

対策:

①水の逃げ道のため溝を掘り、高畦とします。
➁直接果実が、地面に接しないように敷き藁等を行います。
③発生前の予防として、薬剤散布します。
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うどんこ病

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感染すると葉にうどん粉を播いたように白い斑点がつき全体に拡がります。葉はカサカサになって枯れて行きますが、茎や果実に出たのを見たことはありません。
気温20℃前後の乾燥(適度な湿度)した状態で繁殖するので、涼しい空梅雨に多く発生します。また、葉が生い茂り風通しが悪くなると発生します。

対策:

①肥料の与えすぎ、特に窒素に注意し、軟弱な徒長をさせないようにします。
➁整枝、誘引を小まめにし葉の茂り過ぎに注意します。
③定期的な散水も効果が望めます。
④早期発見し、感染初期に薬剤散布します。
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立枯れ病

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苗の地際部分が褐色水浸状になり、次第に腐敗して引っ張ると簡単に抜けてしまいます。育苗期に感染しても低温のため進行が遅く、気づかずに定植してしまいます。リゾクトニア菌、フザリウム菌というカビが病原で、罹病(りびょう)した苗を取り除いても土壌に胞子が残っていて十数年生き残るそうです。また、この菌は土壌伝染するようです。

対策:

①種子消毒された種を使用。
➁育苗期にトリフミン水和剤で防除します。
③圃場で発生したら、直ちに圃場の外に土も一緒に出す。
④クロールピクリン、バズアミド微粒剤などの消毒剤を使用、太陽熱消毒などの土壌消毒を定植前にします。

白絹病

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敷き藁に病原菌が発生し、接する果実に白い菌糸が伸びて侵入し、感染して腐敗させます。
高温多湿を好むため、梅雨期後半に多発します。

対策:

敷き藁をやめて黒いラブシートに切り替えた方がよさそうです。

かぼちゃ果実斑点細菌病

画像はありません。

初期は、果実に水浸状でやや陥没した病斑ができ、やがて周囲が隆起しコブのような形状になります。葉には、白い斑点ができます。

対策:

薬剤防除します。薬害防止のため、高温乾燥時の使用を避けます。炭酸カルシウム水和剤を加用するとよいようです。

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まとめ

ネット検索するとかぼちゃは、手間が掛からず育てやすい・・・という記事を見て首をかしげてしまいます。

ここまで記事にした通り、かなりの手間暇が掛かり大変だったのを思い出します。夏はすべての圃場でかぼちゃか冬瓜を作っていましたが、後半はソルゴーに切り替え作付けを1/3に縮小していました。

かぼちゃは、本家本元のメキシコや南米産の美味しいものが安価でスーパーに並びます。個人で手間を掛けて作付けしても採算が合わないのです。

私は、体を壊したり諸般の事情で休農して心苦しいですが、前島の夏の風物詩でもあるかぼちゃ畑が観られなくなって寂しいです。

しかし、美味しいかぼちゃを体が回復したらまた作ってみたいと思います。

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