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egoma_20180809_112548 (640x640)我が家では、「サムギョプサル」パーティをよくするのですが、サンチュと共にエゴマの葉は欠かせません。
移住当初から、菜園で栽培しています。最近メディアで、エゴマ油について体にとても良いと発信され、種子についても食用に収穫したいと勉強中です。

エゴマ(荏胡麻)の四季

 

2019年6月5日 定植

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2019年7月23日

雑草から救い出しました。ただ、虫食いだらけ!!

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2020年11月27日 収穫

今年は、種が落ちる前に刈り取り収穫できました。

収穫の方法は、まず、まだ緑の葉が残っている時期に株元から刈り取り、ブルーシートの上で振ったり、穂を叩いたりしてバラバラと種を落として集めました。

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収穫直後は、小さな虫がうごめいているので、日光に干して彼らに退出していただきました。

次は、もみ殻や小さなゴミ取りです。これが一番厄介でした。

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ふるいに掛けたり、どんぶりに少しずつとって吹いて飛ばしたりといろいろ試しているうちに何とかきれいになりました。

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2019年12月24日

種の収穫の時期を逃してしまい、抜け殻となって枯れた樹

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エゴマ(荏胡麻)のデータ

基本情報

 

原産地

東南アジア

アオジソの変種とされ、日本では縄文時代には既に食され、奈良時代から全国で栽培されていました。

学名

Perilla frutescens var. frutescens
(別)シロジソ、ジュウネン、ジュウネンアブラ
(英)beefsteak plant

科名 / 属名

シソ科 / シソ属

品種

品種改良されたものはなく、各地の在来種があり、種の白いもの黒いものがあります。

早生:草丈は低く分岐が多いが花穂数が少ない。
晩生:生育が旺盛で草丈が高く、花穂数が多い。

形態

1年草

草丈

1~2m

名前の由来

エゴマの「エ」は、種から油を得(え)ることから、また油の味が良いことから「ええ」の説があります。
エゴマの「ゴマ」は、種が「ゴマ」に似ていることから。
漢字の「荏」は、種を包み込んだ植物の意味。

別名のジュウネンは、エゴマの効能として体質の改善や免疫力の向上など健康に非常に良いことから、食べると10年長生きするといわれたことから。

開花時期

早生:8月下旬 晩生:9月中旬

耐寒性 / 耐暑性

やや弱い / やや弱い

用途 / 特性

食用:葉、種子共に食用として利用されています。灯油:種子から油を抽出し灯り用として使われていました。薬用 / 青じその変種。シソに似た葉は、ポリフェノールの一種であるペリラケトンやエゴマケトンという香り成分によります。これは、一部の哺乳類にとっては毒となりますが、βカロテンやビタミンC、ビタミンEの含有量が多く、これらの抗酸化作用によって免疫力の向上、老化防止などの効能を得ることができます。

種子から作られる「エゴマ油」は、α−リノレン酸という成分が多く含まれ、最近注目を集めるようになりました。

≫ 油脂の種類とエゴマ油(α−リノレン酸)のすばらしさ

油脂の種類とエゴマ油(α−リノレン酸)のすばらしさ

人の生命維持や身体活動に欠かせないエネルギーとなる三大栄養素の一つ「脂質」は、摂りすぎると肥満の原因ですが、エネルギー源になるばかりでなく、ホルモンの原料であったり細胞膜成分になったりと欠かせないものです。この脂質について、勉強してみました。

脂質つまり脂肪は、主成分の脂肪酸の化学構造の違いから「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分かれます。不飽和脂肪酸は、「一価(単価)不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれ、多価不飽和脂肪酸はn-6系脂肪酸(オメガ6)とn-3系脂肪酸(オメガ3)に分かれ、この中にα-リノレン酸があります。

(A)飽和脂肪酸

牛、豚などの恒温動物の油。常温でラードのように固まる。バター、牛脂、ラードなど

(B)不飽和脂肪酸

①一価不飽和脂肪酸

体内で合成できる脂肪酸で、エネルギー源となる

オレイン酸(オメガ9系) 植物油の中では比較的に参加しにくいので保存性が高い、炒め物などに使える、体内で合成できるため積極的に摂取する必要はない。

オリーブ油、なたね油(キャノーラ油)、紅花油、米油、パーム油

多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)

体内で合成できない脂肪酸(食事等で要摂取)

➁-1 リノール酸(オメガ6系)

酸化しやすい。体内で「アラキドン酸」に変化し外傷や外敵の侵入を防ぐ免疫力向上につながる。摂りすぎると炎症を起こし、癌、脳血管障害などの生活習慣病、認知症の要因になる。

大豆油、コーン油、ゴマ油、ヒマワリ油

➁-2 α-リノレン酸(オメガ3系)

凍りにくく酸化しやすい。体内でEPAやDHAに変化し、オメガ6の炎症を作用を抑えて血液をサラサラにする。動脈硬化や心臓病を予防しアルツハイマーの予防にも繋がる、男性機能を向上させる、子供の脳の発育を促す、

エゴマ油、シソ油、亜麻仁油、青魚の油

「日本人の食事摂取基準2015年版」厚生労働省によると、オメガ6系の脂肪酸は8g~12g/日(成人男性)7g~8g/日(成人女性)、オメガ3系の脂肪酸は2g~2.4g(成人男性)1.6g~2g(成人女性)が日本人の摂取目安量としています。

それに対し現在日本の食生活では、オメガ6系は平均15g摂取されていて過剰なため、癌、アレルギー、炎症系疾患を引き起こす原因になるといわれています。また、オメガ3系は0.48gしか摂取しておらず不足しています。

このオメガ3系であるα-リノレン酸を60%も含むエゴマ油は、すばらしい!!是非栽培して、たくさん食べて健康でいたい!!

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栽培メモ

セルトレイで播種・育苗し圃場に定植する場合のメモになります。

栽培環境

水はけがよく、日当たりのよい圃場。シソと交雑しやすいので近くでシソの栽培をしないようにします。

土づくり

ph6.0と中性~弱酸性を好むため、苦土石灰などで土壌調整しておきます。

播種・育苗

発芽温度20℃~25℃。5月中旬に、128穴セルトレイに種培土を入れ、充分に水を含ませて種を1穴1粒ずつ入れ、好光性のため軽く覆土し発芽させます。播種から4日~5日で発芽します。

本葉4~6枚になるまで、土を乾燥させないよう水やりし育苗します。播種から25日~30日に定植の適期を迎えます。

定植

土壌調整

定植2週間ほど前から、苦土石灰の混和など土壌調整をしておきます。

基肥

定植前に基肥として、1㎡あたり完熟鶏糞3㎏、化成肥料500gを施肥し耕します。

植付

株間30㎝~40㎝、畝間70㎝~80㎝で植え付けます。

水やり

植え付け時にたっぷり水やりします。夏の日照りで土が白く乾燥した場合は水やりをします。ただし、やりすぎには注意。

中耕・土寄せ・畦間の草取り

草の発生始めとエゴマの草丈が50㎝ほどに生長した時の2回、雑草抑えも兼ねて中耕を行います。2回目には土寄せをし倒伏防止と雑草を防除します。生育が旺盛なため追肥は不要です。

摘芯

6節程生長したところで摘芯すると、側枝が伸び、さらに摘芯することで孫枝をつけ葉の収穫が増えます。
摘芯しても、実の収穫量はあまり変わりません。

収穫

葉の収穫は、本葉が10枚以上になったら下の葉から順次収穫します。

実の収穫は、開花後1か月で収穫適期になるので、茎、葉が茶色になり始め手で花穂を握って種が出るようになったら収穫します。時期を逃すと風で脱粒してしまうので完熟する前に早めに刈り取ります。

天日干し

出来れば、ビニールハウスなど雨の心配のないところで、島立てし天日乾燥させます。

脱穀

篩(ふるい)にかける。

水洗い・乾燥

土やごみを取り除くため水洗いし、カビ防止のため薄く広げて乾燥させます。

ふるい選別

ふるい選別機や比重選別機を使って選別します。

保存

密閉容器に入れ、10℃以下の冷暗所が品質劣化を防ぐ理想です。

病害虫

さび病

日当たり、風通しの悪い環境で発生しやすいので留意する。9月ごろの秋の長雨などで発生しやすい。

ベニフキノメイガ

7月中旬以降発生することがある。発生初期の防除にはBT水和剤(トアロー水和剤CT、ゼンターリ顆粒水和剤、サブリナフロアブル)が有効。

アブラムシ
タバコガ

 

エゴマは、種を採取して毎年植えられ、栽培がとても簡単です。
葉はそのまま生食、種からエゴマ油ととても重宝です。サムギョプサルでは葉の生食、醤油漬どちらもおいしく食べられる必需品です。

超簡単レシピ!エゴマ葉の醤油漬け

エゴマの葉は、サムギョプサル、サラダや魚、肉料理なんでも使えてとても重宝です。たくさん収穫できる新鮮な葉は、醤油漬けにして保存します。

作り方は、とても簡単です。

1.摘んだエゴマの葉は水洗いしペーパータオルで水けをとっておく。

エゴマ 水切り

2.醤油ダレ作り

材料:エゴマ100枚に対して
しょう油100cc ニンニク3片 ショウガ1/2片 とうがらし粉(中挽粉)大さじ1/2 白すりごま 大さじ1

まずニンニク、ショウガは細かくみじん切り、次に醤油、とうがらし粉、白すりごまとよく混ぜ合わせるだけ。これがエゴマの種だと完璧!!

たれ

3.エゴマの葉1枚ずつ、はけで醤油ダレを塗ってタッパーウェア等の容器に積み重ねて行く。

エゴマ たれ付け

4.すべて積み重ねたら蓋をし冷蔵庫で保存し2日目ごろからが食べごろ。長期保存ができます。次第に熟成してさらにおいしくなります。

エゴマ醤油漬

これで、暖かいご飯を食べると止まりません♬