所用で軽井沢に行った折、野山に群生するもの、別荘のシンボルツリーとしての佇まいなどとりどりの山法師で花盛りでした。その光景が忘れられず、自宅でも再現できないかと、白い花、ピンク色の花の2本を手に入れ植えたものです。
ヤマボウシ(山法師)の四季
春
レッドムーン
2019年3月3日 ピンク色の山法師を植木屋で追加購入し、植え付けしました。6月の開花が楽しみです。
月光
2018年7月、ホームセンターで白い花がきれいだったので衝動買いして、藪を開拓して植えました。
元肥もなくそのまま定植しただけですが、1か月半で20cmほど成長しました。
夏
2019年7月11日
月光
レッドムーン
まだ、白いですがこれから段々と赤くなっていきます。
秋
2018年11月末撮影、温かい日が続き紅葉も落葉も遅れています。
ヤマボウシ(山法師)のデータ
基礎知識
山法師の基本的な知識を押さえておきます。
原産地
日本、朝鮮半島、中国
学名・別名
Cornus kousa,Benthamidia japonica
(英)Japanese Flowering Dogwood
(別)山桑(ヤマグワ)
(中)四照花
科名 / 属名
ミズキ科 / ミズキ属
名前の由来
花に見える中央の球形の花序が僧侶の頭を連想し、周りの花弁に見える総苞片を白色の頭巾に見立てて比叡山延暦寺の山法師になぞらえたものといわれています。
中国名の「四照花」は、満開の時四方を照らしているように見える様に由来します。
形態
落葉高木 白、ピンク、帯緑色の花の種類
樹高
10m~15m
開花時期
6月~7月
耐寒性 / 耐暑性
普通 / 普通
用途 / 特性
鑑賞、実は生食、ジャム、果実酒として利用 / 花弁のように見える部分は葉が変化した総苞片(そうほうヘン:花の付け根の葉)、 ハナミズキとは違い葉が出た後枝先に開花します。
栽培方法メモ
ふやし方
実から種を取り水洗いし乾燥しないように保管し、3月に種培土などで種蒔きする。
挿し木、接ぎ木でも殖やせます。
栽培環境
日当たりがよく西日が当たらない、水はけのよい場所。
土づくり
水はけのよい土。赤玉土(小)7:腐葉土3を混和。
植え付け
12月~3月の休眠期。有機肥料、化成肥料を掘った土と混和しておき植える。植木屋さんによると根付くのに3年掛かるとのこと、生長は遅いが最終的には15mもの高木なので枝の広がりを考慮した場所を選びます。
水やり
土の表面が乾いたら充分与える。根付いたら不要。夏の日照り続きには、朝たっぷりと水やります。
施肥
寒肥。緩効性化成肥料や有機肥料を施す。
剪定
自然樹形が基本です。不要な枝を切る程度の剪定を休眠期12月~3月に行います。
病害虫
カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)
幹に銃痕のような穴が開き、おが屑のような糞を落とします。穴を見つけたら針金などで幼虫を駆除します。
防除は、穴を開けて食害される前に幹にスミチオンを散布するのが有効です。
うどんこ病
葉にうどん粉を塗したように白くなります。カビ(糸状菌)によるもので、空梅雨の時に良く発生します。
日陰や風通しが悪いと発生しやすいので、枝葉が混みあってきたら適切な剪定が必要です。
すす病
カイガラムシを媒体として、病原菌により葉が黒くなります。