移住前からの木、”森口”のような大粒の実をつけます。推定樹齢20年。樹高が大きすぎて収穫に困るので木には申し訳ないが5年前に大胆な剪定を行いました。その後2年間実を付けなかったのですが、最近では大きな実を付けるようになりました。
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ヤマモモ(山桃)の四季
夏
2020年6月13日 展望台への道すがら野生の山桃の果実を発見。
今年は我が家の山桃の実の付が悪いので写真はありません。この写真はまだ早いですが熟すと濃いワインレッドになり食べると甘づっぱいのです。
雄木は、島の野生木で仰ぎ見る大木です。樹高10m以上。
冬
家の南東に植わっている雌木は、枝が旺盛に茂り朝日を遮り、収穫にも困るので脚立で届く範囲に剪定しました。これで2度目の強剪定ですが、素人ですので樹形が整わず、木には可哀そうです。
ヤマモモ(山桃)のデータ
基礎知識
原産地 :日本の関東以西に自生。朝鮮半島南部、台湾、中国、フィリピン、マレイシアに分布。
原産地
中国大陸南部の暖地、台湾、フィリピン、日本は関東以南の低地に自生しています。
学名
Morella rubra (モレラ・ルブラ )
(中)楊梅(ようばい、ヤンバイ)
(英)red bayberry
(別)山桜桃、火実
科名 / 属名
ブナ目 / ヤマモモ科 / ヤマモモ属
名前の由来
山に自生して実が食べられるものから転訛して山桃とよばれた説。
品種
ヤマモモは、一般的に果実の色からクロモモ、アカモモ、シロモモに区別されています。
栽培されている品種にはいくつかあるようです。
ズイコウ(瑞光):
中国から導入され栽培されて、果実の直径が2.5㎝程で大きいが酸味の強い品種。
モリグチ(森口):
中国の広東か台湾から導入されたもの、
トウカイ(東魁):
中国浙江省が原産、果実の表面が紫紅色になる大粒の実をつける。
形態
常緑高木
樹高
10m~20m
開花時期
3月~4月
耐寒性 / 耐暑性
やや弱い / 強い
用途
雄木は街路樹や公園のシンボルツリーなど樹形が鑑賞にたえます。樹皮は生薬、膏薬。雌木の実は食用にされ生食の他加工でジャム、缶詰、楊ばい酒 。
特性
バラ科の桃とは無関係の植物で、つやのある常緑樹。雌雄異株で4月頃小さな花をつける。果実は松油臭があります。
ヤマモモ(山桃)の栽培メモ
ふやし方
種は冷蔵庫で乾燥しないように貯蔵し、翌年の3月ごろ播種するが、果実がつくまで15年~20年かかり、花が咲くまで雄木か雌木か分からないので、実の収穫目的なら苗木購入が無難です。挿し木、接ぎ木もタンニンが多く難しいとされています。
栽培環境
日当たりのよい肥沃な土地
土づくり
黒土に腐葉土を混ぜる。通気性と保湿性を持つ土。
植え付け
露地植えは、大きな樹形を考慮した場所を確保します。大きめの植え穴を掘り元肥を混和しておき植え付けます。鉢植えの植え替えは、2~3年毎に用土の通気性のため行います。
水やり
植え付け時と乾燥が続いたら水やりしますが、根付いたら必要ないと思います。
鉢植えは、土の表面が白く乾いたら水やりします。
施肥
根に放線菌による根こぶを作るので施肥しなくても育ちます。果実収穫後の礼肥、寒肥として骨粉、油かすを混ぜた有機肥料を与えます。>
剪定
3月~4月に伸びすぎた枝を切り戻し樹形を保つ程度にしておきます。雌木の強剪定は花芽の枝を注意し、5月の花芽を見て摘果を兼ねて剪定します。(花芽は、主に春枝の先端に近い位置でできる) 側枝は結果させると弱るので、更新枝「待ち枝」を予め用意し、結果させて弱った枝を切り落として取り換えて行きます。