♪春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ タバコの匂いのシャツにそっと寄り添うから~♪。作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂 歌:松田聖子 誰もが駅のホームでラッシュ時でもタバコを吸っていたという、今思えば禍禍しくもある、そんな時代の懐かしい歌です。
赤いスイートピーの種をホームセンターに求めましたが見つかりませんでした。
昨年(2017年)ロイヤルミックスという、なにやら豪ジャスな名前の種があったので直播し、花の後の種を収穫していました。
目次 ≫
スイートピーの四季
春
2019年5月17日 昨年収穫した種から育てたものが、咲き始めました。
スイートピーの原種の花の色は紫とのことですが、今回の先祖返りは白の花が目立ちます。もしやエンドウとの交配種?でしょうか?
2017年5月玄関の階段下に植え、種を収穫していました。
冬
2018年12月初 昨年収穫しておいた種をパレットに播種しました。スイートピーは、根が弱く移植を嫌うということで冒険ですが、植える場所の整理が出来ていないのでやむなく。
種培土にたっぷり水を含ませ、種は事前の水浸しをせずそのまま播種しました。
和室の縁側で発芽させます。
2018年1月初旬、セルトレイの中でつるが絡み合うようになったので、急遽定植することにしました。
霜の当たらない軒下、霜は心配ですが肥沃なハーブ畑の端に植えました。
スイートピーのデータ
基本情報
スイートピーの基本知識をおさえておきます。
原産地
イタリアのシシリー島。 イギリスを中心にヨーロッパで品種改良が盛んにおこなわれ、日本には江戸時代に渡来し大正時代に栽培が盛んになりました。
学名
Lathyrus odoratus L. (ラテュルス・オドーラートゥス)
(英)sweet-pea
(和)ジャコウエンドウ(麝香豌豆),カオリエンドウ(香豌豆),ジャコウレンリソウ(麝香連理草)
科名 / 属名
マメ科 / レンリソウ属
品種
一年草で高性(草丈が2~3mと高くなる性質)、宿根性(多年草)、矮性(ポットで育てて楽しむのに適す)、などいろいろな品種がありまが、開花時期で春先品種、夏咲き品種、秋咲き品種と3系統の分け方をされます。
名前の由来
英語名は、その名のとおり甘い香りの豆。和名もジャコウのような香りからの由来。
形態
つる一年草,宿根草
草丈
20cm~300cm
開花時期
4月~5月
耐寒性 / 耐暑性
やや弱い / 弱い
用途
鑑賞用。切り花に用いたり、甘い香りのため寝室に置かれたりする。
特性
つる性、花は甘い香り、有毒植物で特に豆とさやに多く毒性があり、人が多食すると痙性麻痺を起こすそうです。花の色は淡い色がほとんどでしたが、現在は品種改良が進み鮮やかな赤もあります。
栽培メモ
ふやし方
種蒔きでふやします。10月~11月が適期。
他の豆類と同様に硬実種子のため種の皮が硬いので、一晩水につけてふくらんだものを選び播種します。発芽温度15℃~20℃。発芽日数は約1週間。移植を嫌うので直播した方が良いかもしれません。(定植時に根を傷つけると花の付が悪い)
ポットで育苗する場合、6cmポットで3粒を1cm覆土し、発芽後本場3枚で発育の良いものを残し、間引き。
栽培環境
日あたり、風通し、水はけがよい場所。ツルひげでカラミながら3m程に生長するので、誘引できるフェンス側とか、ネットを貼れるスペースが必要です。
土づくり
スイートピーは、弱酸性(pH6.5)の土壌を好みます。市販の草花用の土を使うと酸度調整されているので良いと思います。露地植えの場合は、酸性度の場合は苦土石灰で弱酸性になるよう土壌調整します。
植え付け
根を深く伸ばす性質なので約40cm程深耕しておきます。株間20cmで植える。早播きすると冬までに苗が大きくなり過ぎて霜害を受けやすくなるので対策が必要です。
水やり
頻度は少なく土が乾いたらたっぷりやります。
施肥
基肥はプランター栽培ではホームセンタの培養土20ℓあたり苦土石灰30g、緩効性肥料10gをよく混ぜて使用。
露地では酸性土を嫌うので苦土石灰等で調整。完熟堆肥5㎏+苦土石灰100g/㎡。(チッ素過多を嫌うため、元肥はリン酸、カリ分の多い配合肥料を使う)
摘芯
草丈が20cm程度に伸びたら本葉5~6節で摘芯すると分枝が多くなり豪華な感じになります。
誘引
高性種は摘芯時にネットを張って誘引します。
花がら摘み
花があせてきたら花の付け根から摘み取り、種を取る場合は終盤に残します。
種の収穫
花の後にサヤエンドウに似た種ができるのでさやが茶色くなったら収穫し、乾燥させ冷蔵庫で保存。花を楽しむためには、花がら摘みし終盤の花から収穫します。
病害虫
春と秋にうどんこ病、アブラムシ、ダニ、イモムシなど