前の住人が植えたモミジ。樹齢不明、色違いで3本。前島は秋も昼夜の気温差が大きくないので紅葉があまり望めず、気が付いたら落葉しているという紅葉にはせつない環境。
岡山の植木屋さんで夜に葉に水を掛けるときれいに紅葉すると教えられ、最近少し紅葉するようになりました。
目次 ≫
モミジ(紅葉)の四季
春
2020年4月28日 花を発見
噂には聞いていましたが、同じところから雄花と雌花がペアで咲いています。初めて見ました。
秋
冬
モミジ(紅葉)のデータ
基本情報
原産地
東アジア。日本では本州以南に自生。カエデ科全体では北半球のいたるところに自生しています。
学名
Acer palmatum
(英)maple
(別)イロハモミジ
科名 / 属名
ムクロジ目 / カエデ科 / カエデ属
名前の由来
実はモミジ(紅葉)とカエデ(楓)の違いはなく、どちらもカエデ科カエデ属で分類上は同じ。見た目で葉の切れ込みが深い方をモミジと呼び、葉の切れ込みが浅い方をカエデと呼んでいます。また、カエデは両生類のカエルの手に似ていることから「かえるで」から転訛、モミジは秋に草木が黄色赤色と変わりゆく様を「もみづ(紅葉づ/黄葉づ)」といい動詞から名詞形の「モミジ」に変化して呼ばれるようになりました。
品種
カエデ科の樹木は、モミジと呼び鮮やかに紅葉する原種を江戸時代から盛んに作られた園芸品種、原種を合わせて400種以上と言われ、日本にも多くの品種が自生しています。
ハウチワカエデ系
「板屋名月」「衣笠山」「金隠れ」「袖の内」などの園芸品種があり早い時期から紅葉します。
オオモミジ系
イロハモミジの変種で大樹になり北海道から本州太平洋側、九州と広く分布、葉も大きく紅葉して落葉までが長い、翼実(翼状、竹とんぼのような羽の付いた実)はブーメラン型かU字型で葉の下からぶら下がる様につく、「大盃」「金襴」「夕暮」「大鏡」「濃紫」「大明錦」などの品種があります。
ヤマモミジ系
原種は日本海側に自生していたもの、中型の葉、翼実はブーメラン型かU字型で葉の下からぶら下がる様につく、「鴫立沢」「水潜り」「手向山」「青枝垂」など多くの園芸品種がありあす。
イロハモミジ系
モミジと称する代表がイロハモミジ、芽出しで赤く綺麗に紅葉する品種が多いため「春もみじ」とも呼ばれ、東北南部(福島県)以西に多く自生分布、裂け目が大きく比較的小型の葉、翼実は小さく羽が水平に開く。「茜」「曙」「紅千鳥」「限り錦」「旭鶴」「千潮」「清玄」などの品種があります。
イロハモミジの名前の由来は、葉が5~7つに大きく裂けることから数えるのに「イロハニホヘト」を当てたことから「イロハモミジ」と呼ばれたとのこと。
形態
落葉高木
樹高
~25m
開花時期
4月~6月
耐寒性 / 耐暑性
普通 / 弱い
用途
鑑賞用:庭木、カラーリーフ、盆栽
特性
モミジの葉が紅葉する理由
おおよそ樹木の葉は、黄色系色素のカロチロイドと緑色素クロロフィルを含有しているがクロロフィルが多いため緑に見える、秋になると落葉樹は葉の付け根に離層という溝ができクロロフィルが分解されカロチロイドが残り黄色く色づいて見える、次に葉に蓄積された糖分が紫外線を浴びアントシアニン、タンニンの色素に変化して赤や茶色に変化し紅葉します。最低気温が8℃以下になると紅葉が始まります。
栽培メモ
ふやし方
種蒔きでふやせます。花の後の種を採取し、直ぐに播く「採りまき」するか、乾燥させ冷暗所に保存し3月に種蒔きします。種蒔き時には、種の殻を取り水に1日以上浸して、種培土などで覆土は薄くし発芽育苗します。
挿し木、接ぎ木でふやせます。
栽培環境
日当たりのよい、保湿のよい土壌を好みます。
土づくり
赤玉土に腐葉土、完熟堆肥を2割程度混和して土に混ぜ込みます。
植え付け
11月~3月初旬が適期。苗穴は大きく取り、保湿のため腐葉土か堆肥を多めに入れる。
鉢植えは、2年に1度程度の植え替えが必要。
水やり
露地植えは根付いたら不要、鉢植えは夏に乾燥させないよう、気をつけます。
施肥
2月に緩効性肥料、有機肥料(油粕等)の寒肥。
剪定
5月~7月、10月~12月のみ、この時期以外は剪定はしない。年明けから活動が始まるので切ると樹液が噴出します。
落葉直後~晩秋、冬に徒長枝、混みあった枝などを、新梢が熟してくる5月中旬時期に伸びすぎた枝を切って樹形を整えます。
病害虫
うどん粉病
梅雨時期にうどん粉が発生しやすいので、混み入った枝を取り除き、殺菌剤で防除します。
黒紋病
夏にかかりやすい病気で、葉の表面に最初は黄緑色の斑点ができ、やがて黒く変色していき、秋になっても紅葉しないというモミジには致命的な病気です。防除は、ダイセン、ベンレート水和剤などを使います。
カミキリムシ
カミキリムシの幼虫が幹に入り、若木を枯らすことがあります。我が家でも、1本枯らしました。
防除は、5月~8月に、株元にアセフィート粒剤やイソキサチオン粒剤の散布を1回/月で行います。
カイガラ虫
アブラムシ