レモンは、移住した時に庭に植えてあった苗木をはじめ後買い足したり、頂いたりした苗を植え全部で4本。料理や夏の清涼飲料として重宝しています。
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レモン(檸檬)の四季
春
2019年5月14日 レモンの花が咲き始め爽やかな香りが漂ってきます。
冬
2019年12月5日
移住したころは小さな苗木だったレモン。2017年冬の大寒波(-4℃)で、痛めつけられ2年をかけて復活し今回やっと結実。
甘いレモン。数年前に苗木を購入し今回豊作です。品種名は忘れました。
レモン(檸檬)のデータ
基本情報
原産地
インド東部ヒマラヤ。日本へはアメリカから明治の初め頃入って来た。
主産国は、生産量ではインド、メキシコ、中国、アルゼンチン、ブラジル、スペインの順。
日本では広島、愛媛などが盛んに栽培されており、ここ岡山でも瀬戸内レモンとして栽培されています。また、リスボン種は耐寒性が強く東北地方でも露地栽培が可能だそうで、北限は広がっていきそうです。
学名
Citrus limon(キトルス・リモン)
(別)クエン(枸櫞)
(英)lemon, lemon blossom(レモンの花)
(中)柠檬
科名 / 属名
ミカン科 / ミカン属
形態
常緑低木
樹高
2~4m
名前の由来
英語のlemonの音から「レモン」となった外来語。漢字の「檸檬(ネイモウ)」は中国の音をあてたもの。
開花時期
5月中旬(初回)、8月中旬~9月中旬(2回目)、10~11月中旬(3回目)
耐寒性 / 耐暑性
やや弱い / 強い
用途 / 特性
食用 / 柑橘類の中でも酸味が強い。四季咲き性。1本で結実する。
栽培メモ
ふやし方
挿し木でふやします。1年くらいで植え替えしうまく行けば3~4年で結実します。
種からも育てることは可能ですが、結実するまで10年かかるらしいです。
栽培環境
日当たりのよい場所。
土づくり
鉢植えの場合赤玉土小粒7~8などに堆肥を混和します。
露地植えでは植え付け場所が酸性土の場合、苦土石灰などで土壌調整を予め行います。
植え付け・植え替え
植え付けは3月下旬~4月中旬(春芽の発芽直後)か梅雨時期が適期です。
露地植えは、最終樹形を考えて4m以上の間隔が必要です。我が家では狭く植えてしまい混みあっています。植え付け穴は直径1m深さ50㎝ほど掘り元肥を入れて植え付けます。
水やり
植え付け直後は活着するまで、乾燥に充分注意し雨がない場合10日おきには灌水します。
根付いたら、鉢植えは土の表面が白く乾いたら、露地植えは夏の日照り続きに行う程度です。
施肥
庭植えは、3月に有機質肥料か速効性化成肥料を元肥として施し、6月と11月に速効性化成肥料を追肥します。鉢植えは、3月、6月、10月に有機質肥料か緩効性化成肥料を施します。
3月に緩効性肥料、有機肥料(油粕等)の寒肥、6月、11月に化成肥料をお礼肥として与えます。
剪定
3月~5月初旬が、適期。
苗木が1年~3年の小さい時期は、剪定を控え成長を待ちますが、成木になっても放置すると管理・収穫が難しくなってきますので剪定が必要です。
3年目で主要枝を見極めて3本程残し先端を少し切り戻し、翌年に主枝を横に拡がる様に誘引します。
開心自然形仕立てという樹高を抑え横に分散する樹形を目指し、管理と収穫をしやすくします。
剪定は強く行うほど枝葉が少なくなり樹勢を弱めることがあるので、枯れ枝、下垂枝、夏秋梢、混みあい枝を適切に剪定し、徐葉率20%以下に留めます。また、不要枝を剪定する時、根元を残すとそこから枯れてしまうことがあるので付け根から切り取ります。
柑橘類のその年に伸びた枝(1年生枝)は、春枝の果梗枝(注)、摘果枝(注)、発育枝(注)があります。もとの樹には果梗枝、摘果枝、発育枝が混在しています。その年の花数は少ない状態ですと発育枝の発生が多いので翌年は花数が多くなります。
隔年結果している場合の着果が多い予定の表年には、花数を減らす剪定(予備枝剪定)を早めて強めに行い、裏年には剪定を遅らせ弱剪定を行うことで新梢伸長を抑制し、来年の春枝を充実させ安定に向かわせます。
輪状芽:切り返しした付近に春芽と夏芽の境に当たる輪状芽という節がある場合は、その下で切ることで強い芽を吹かせることができ、数本の発育枝となりますので樹勢回復や骨格形成の剪定として行います。また、10月中旬に輪状芽の先で切ると春芽が多く発生し、結果母枝となり着果が見込まれます。
*注釈
果梗枝:前年に果実を成らせた枝、来年は花が着かず発育枝となります。
結果母枝:そこには花が着かず結果枝が発生します。
結果枝:そこに花が咲き、実を結びます。
摘蕾・摘果
レモンは隔年結果となりにくいので、神経質に摘蕾、摘果をする必要なないですが、混みあっている場合は中心の形の良いものを残し周りを摘蕾・摘果します。
収穫
10月~5月
完熟する前に収穫したほうが、香りが強い。
病害虫
カイヨウ病(潰瘍病)
葉、新しい枝、果実に褐色の病斑が現れる、細菌によるもので、風などによって傷ついた箇所やミカンハモグリガの食害した穴から発病します。
枝の混みあわないよう剪定するなど防風対策し、ミカンハモグリガの駆除に気をつけます。
予防としての薬剤散布 ボルドー、コサイド等の散布を行います。
害虫
ミカンハモグリガ、アゲハ蝶の幼虫、カミキリムシの幼虫、ナメクジなど