移住前からの雌木のソテツです。樹高は既に2m以上で、しかも珍しいことに幹が2又に分かれて双頭となっています。私としては、葉先が鋭く尖っているため刺さって痛い目に遭った事もあり好みませんが、これも縁と思いそのままにしておくことにしました。
ソテツ(蘇鉄)の四季
夏
2018年8月25日 雌花が咲きました。花が咲くのは十年に一度だそうですからこれもめぐりあわせです。
脇芽がたくさん出てくるので刈り取るのですが間に合いません。葉をいじると葉先が鋭いので要注意です。
ソテツ(蘇鉄)のデータ
基本情報
原産地
中国南部~インドネシア、九州南部~沖縄。
学名
Cycas revoluta(シカス・レヴォルタ)
シカスはヤシに似た植物、レヴォルタは反巻したの意味は見た目から。
(英)Japanese sago palm
(中)鉄樹
科名 / 属名
ソテツ科 / ソテツ属
名前の由来
弱った樹の株元に釘を打ち込んだり鉄くずを根元に与えると蘇ったという中国の言い伝えからの説。
形態
常緑低木
樹高
3m~10m
開花時期
6月~7月
開花は十年に一度といわれています。ただし、生育環境によっては毎年開花することもあります。
結実
雌花開花後、秋から冬にかけて赤い実をたくさんつけます。
耐寒性 / 耐暑性
弱い / 強い
ある程度生長すると寒さも耐えられるように思います、それは我が家で-2℃まで下がる寒い冬を経験しましたが、健在だからです。
用途 / 特性
食用:沖縄や奄美諸島など南西諸島では近年まで救荒食料として種子から採れるデンプンを食用としてきた。ただし、サイカシンなどの有毒成分を含むのでデンプンだけを取り出す処理が必要。ソテツを食べた人が中毒で死んだり苦しんだりしたことから「蘇鉄地獄」という言葉が伝えられているそうです。
薬用:漢方薬の蘇鉄実(そてつじつ)は咳止め、切り傷の効用、他にも胃痛、肺がん、肝がんの治療に用いられる。
鑑賞用:盆栽、庭木、公共のシンボルツリーなど
/ 雌雄異株。ジュラ紀からの植物。生長が極めて遅く、春に新葉を展開した丈2㎝~4㎝しか1年に伸びない。根にシアノバクテリアが住んでいるため太くなり、また、このシアノバクテリア(藍色細菌ともいう)は空気中の窒素分を取り込んでソテツ(蘇鉄)の肥料になり、痩せた土地でも生長する。
栽培メモ
ふやし方
種を発芽させる:購入または、結果し採取した種から発芽させふやすことができますが、発芽してしっかりした苗木になるまで非常に時間がかかるので現実的ではありません。
挿し木:脇芽を挿し木してふやすこともできますが、これも発根するまで時間を要するようです。
栽培環境
日当たり、風通しの良い乾燥した場所。
土づくり
露地植えは、掘り上げた土に腐葉土を混和しておく程度、やせた土地でも育つといわれています。鉢植えの場合、赤玉土小粒5:腐葉土3:パーライト2など。
植え付け・植え替え
5月~9月が適期。鉢植えの植え替えは、通気のため3年~5年に1回必要。
露地植えは、大きめに掘り上げた土と腐葉土を混ぜて埋め戻す。
水やり
鉢植えの場合、土が乾いたら水やりします。露地植えの場合は、植え付け時に水やりし、その後は不要です。
施肥
苗を植え付けるときの元肥に緩効性のの化成肥料か有機肥料を少し与える程度で不要です。
剪定
ほとんど不要です。
新芽が伸びる夏、気になる場合は古くなって垂れ下がる葉を根元から刈り取ります。
また、脇芽がたくさん出るので、気になる場合は取り除きます。
病害虫
ソテツは非常に生命力も強く病害虫にも強いので、病害虫の世話は無用です。
ただし、水のやりすぎによる根腐れは要注意。