玄関先のイヌツゲ、前の家主によって球状仕立てされていたのでそのままトリマーで刈っています。
イヌツゲ(犬黄楊)の四季
春
冬
2019年12月5日 枝枯病らしき症状が球体半分にまで蔓延したので、思い切って株元近くまで切ってしまいました。
イヌツゲ(犬黄楊)のデータ
基本情報
原産地
日本。岩手が北限。
学名
Ilex crenata(イレクス・クレナータ)
(英)Japanese holly
(別)ニセツゲ、ヤマツゲ
科名 / 属名
モチノキ科 / モチノキ属
名前の由来
ツゲに似ているが、材質が劣る(使えない)からことからの説。「イヌ」は似ているが劣る、役に立たないという意味として、「ツゲ」はツグが転訛したものでツゲの葉は、密に次々とついている様から。
イヌツゲとツゲは仲間のように感じますが、ツゲはツゲ科ツゲ属で体系が遠く関係ありません。ツゲは成長が遅く綿密で滑らかなツゲ材として櫛や印鑑などの細工をされるのに対し、イヌツゲは成長が早いため材質が劣るところから「イヌ」がつけられたそうです。
形態
常緑低木 高木になるものもある
樹高
1~3m 10m程になるものもある
開花時期
4月~6月 雌花は11月~12月に黒紫に熟す玉状の実が付く。
耐寒性 / 耐暑性
強い / 強い
用途 / 特性
鑑賞用:生垣、庭木 / 雌雄異株。葉は互い違いに出ること(互生)でツゲ(対生)と見分けられる。刈り込みにも強く、玉散し仕立てや球状仕立て、トピアリーにも利用される。
栽培メモ
ふやし方
7月~8月に挿し木をします。
結実する雌木では、種を採取し翌年3月ごろ播種します。
栽培環境
暖地に適し、日当たりのよい場所を好むが極端な乾燥は枝枯れを起こすことがあります。
土づくり
有機質に富んだ肥沃な土壌で水はけのよい土質を好みます。
赤玉土2、腐葉土1を混和して土に混ぜ込みます。
植え付け
4月~6月、9月~10月が適期。春植えは夏に強く秋植えは冬に強くなるので地域のキツイ環境から植え付け時を決めます。
水やり
苗を植えた後2年は表土が乾いたらたっぷり水を与えます。根付いたら水やりは不要です。
施肥
2月に緩効性肥料、有機肥料(油粕等)の寒肥。
摘果
ー
収穫
ー
剪定
3月~10月適宜。
病害虫
苗が若い時期は、ハマキムシ、アカシマメイガ、ハダニに葉を食害されると枯れることがあるので、薬剤散布して防除が必要です。
我が家では移住以来目立った害虫被害が出ていないので放任しています。
枝枯病:春先に褐変した葉は夏に落葉し枯れ枝状態になります。殺菌剤での消毒が必要です。