我が家のクチナシは、梅雨時期にジャスミンのような香りの純白の花を咲かせ、花が終わっても鮮やかでつやのある葉が目を楽しませてくれます。
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クチナシ(山梔子)の四季
夏
2020年7月1日
雨上がりにクチナシの香りが満ち溢れています。
2018年8月
1m程に剪定をしたところ
2019年6月27日
秋
クチナシの実が赤く実っています。 栗きんとんの黄色い染料に使うそうです。
クチナシ(山梔子)のデータ
基本情報
原産地
東~東南アジアが原産とされています。 中国、台湾、日本では静岡県以西に広く自生。
学名
Gardenia Jasminoides (ガーデニア・ジャスミノス)
(英)Gardenia
科名 / 属名
アカネ科 / クチナシ属
名前の由来
果実が熟しても割れない(口が開かない)ため「口無し」という説。
果実は種が多く色が梨に似ていて、上の方に鳥のくちばしのように見える部分があることから、「口梨」が由来だとする説など。
形態
常緑低木
樹高
1~3m
開花時期
6月~7月
耐寒性 / 耐暑性
やや弱い / 強い
用途
薬用:果実は精神安定剤、胃腸炎の薬に用いられる、漢方薬の山梔子(サンシシ)、スパイス、染料:果実から黄色い染料を採る。
特性
鑑賞用梅雨時期に香り高い純白な花を咲かせ、秋に橙色の実をつけ、葉はつやがある明るい常緑。
栽培
ふやし方
播種・育苗からでは花がつくのに数年かかるので挿し木で増やすのが一般的です。6月~7月の剪定した枝を利用します。
栽培環境
耐陰性ですが日当たりのよい場所の方が花付きが良い。
土づくり
腐植質の多い通気性と保湿性に優れた土が適します。
植え付け
3月~4月が適期。鉢植えの植え替えは、通気のため2年~3年に1回必要。
水やり
鉢植え、露地植え共乾かさないように水やりが必要。
施肥
2月に緩効性肥料、有機肥料(油粕等)の寒肥、8月花が終わった後のお礼肥の2回
収穫
秋に収穫し乾燥させ保存します。
剪定
クチナシは、常緑樹のため放任すると枝が混みあってくるので整形が必要です。徒長枝やひこばえを付け根から切り取ります。
花が終わった直後が最適期です。6月~7月に花を咲かせた後8月には来年の花芽を分化するので花の直後に剪定しないと翌年の開花が少なくなります。
二期咲きの場合は9月の開花後。
剪定した枝を挿し木に利用できます。
病害虫
オオスカシバは成虫はホバリングして花の蜜を吸う姿がハチドリのようで可愛いですが、幼虫は葉を食害します。小さいうちはオルトランが効くようですが、大きい幼虫は捉えて取り除くのが一番です。スミチオンも効果が有ります。我が家のクチナシは多少食害されますが枯れるほどではないので放任しています。それは、幼虫も成虫も憎めないので。
カイガラムシは鬱蒼として湿気っぽい場所を好みます。移住当時クチナシは、藪に埋もれていたのでカイガラムシのコロニーになっていました。藪を片付け剪定をし日当たりと風通しに努めて数年経つうちに居なくなりました。駆除方法は成虫になると甲殻的な鎧に覆われるので効き目のある薬剤はなさそうです、ひたすらへらなどでそぎ落とすのみです。まだ幼虫の場合はスミチオン、ベニカ、マシン油等が効果が有りそうです。
すす病は、カイガラムシの排泄したものが原因になっていたものと思われます。