前島在住の方が畑の風よけに植えてらっしゃる木から、枝を切らせていただき挿し木をして定植し5年目です。
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キョウチクトウ(夾竹桃)の四季
夏
2020年8月23日
枝のボリュームが出て来てたくさん花を付けるようようになりました。
キョウチクトウ(夾竹桃)のデータ
基本情報
原産地
インド。日本へは18世紀に中国を経由して渡来しました。
セイヨウキョウチクトウは地中海沿岸が原産地。
学名
Nerium oleander var. indicum(ネリウム オレアンダー 変種:インディカム(インド))
ネリウム:川辺などの湿地に自生すると言われギリシャ語の「湿地」「湿った」を表わすネロスを語源とした属名。
オレアンデル:オリーブの葉に似ているの意味の種名。
(英)Nerium oleander(ネリウム オレアンダー)
(別)半年紅(ハンネンコウ)
科名 / 属名
リンドウ目 / キョウチクトウ科 / キョウチクトウ属
名前の由来
「夾竹桃」は中国で葉が竹に、花が桃に似て混じり合ったという意味から名づけられたとされ、渡来時に音読みされキョウチクトウと呼ばれています。
品種
ヤエキョウチクトウ
日本で最も多く植えられている八重咲の品種。我が家の花もそうでした。
キバナキョウチクトウ
南米が原産地の黄色の一重の花を咲かせる品種。
セイヨウキョウチクトウ
地中海沿岸が原産地で匂いがないキョウチクトウ。
フイリキョウチクトウ
葉に模様が入る品種。
形態
常緑小高木
樹高
5~6m
開花時期
6月~9月
一重咲きはにちにち草に似ています。にちにち草はキョウチクトウと同じリンドウ目です。
耐寒性 / 耐暑性
強い / 強い
用途
庭木、街路樹:乾燥、塩害や大気汚染に強いため都市部の街路樹や高速道路などによく植えられています。
特性
潮風、大気汚染などの公害にも強い。広島で原爆を落とされた後最初に咲いたのが夾竹桃だったため復興のシンボルとなったそうです。
6月頃から次々と花が咲き続け、花の期間が長いです。
木の全ての部分にオレアンドレリンという青酸カリよりも強い経口毒性を持ち、誤って口にしないように注意が必要です。またこの毒は、生木を燃やした煙を吸っても中毒を起こすそうです。さらに植わっていた土壌にも毒があるそうです。そのためなのか病害虫には強いです。
雌雄同株、両性花。
栽培メモ
ふやし方
挿し木でふやせます。
6月中旬頃、挿し木は大体同じですが、枝を10㎝程に切り葉を落として、1時間程水を吸わせ、挿し木用の土(鹿沼土小など)を充分に灌水し、枝を差し込み、日陰で土を乾かさないよう発根するまで管理します。
栽培環境
日当たりのよい場所を好みます。我が家では同じ時期に日当たりのよいところと桜の木の木陰になるところに植えましたが日陰になっている桜の木の木陰では5年間開花していません。
土づくり
キョウチクトウは、痩せた土地でもよく育ちます。保水性と水はけのよい土が適しているようです。赤玉7:腐葉土3など。
植え付け・植え替え
4月~6月と9月が適期。
水やり
苗木の植え付け時にたっぷりと水やりし、植えた後1ヵ月は表土が乾いたらたっぷり水を与えます。根付いたら水やりは不要です。
施肥
肥料は特に必要としませんが、2月に有機肥料(油粕等)のを与えるとよく育ちます。
剪定
3月~5月、9月~11月が適宜。徒長した枝の間引きを行います。
注意点
毒性の強い植物なので剪定時は肌を露出させない、ゴーグル、マスクを装着するなど要防御です。
また、剪定した枝などのゴミは、予め自治体への相談が必要です。自宅で燃やす場合は毒が出るので原則行わないことです。完全に乾燥させるか、最悪燃やす場合は近隣に考慮し、高温で一機に燃焼させるなど毒が出ないようにします。
腐葉土にしても1年は毒性が残るそうです。
病害虫
自身が強い毒性のためか病害虫には強いです。極稀にアブラムシや炭疽病、すす病が発生するそうです。