移住前からの木で赤、白をイヌツゲの並びに球状仕立てにされていたものを、花の後トリマーを掛けて維持しています。ツツジは調べるといろいろな種類があるうえサツキ、シャクナゲも同じツツジ属だったりとややこしいですが、我が家ではこの紅白の2本をツツジとして世話していきます。
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ツツジ(躑躅)の四季
春
2020年5月6日撮影 きれいに咲き誇っています。
4月末桜が終わった頃から咲き始めます。
夏
冬
2019年12月撮影 葉の新旧交代。
ツツジ(躑躅)のデータ
基本情報
原産地
日本を含む東アジア。
学名
Rhododendron sp.(ロウダデンドラン)
ツツジの学名はツツジ属の総称で表記されているが、日本ではこの中をツツジ、サツキ、シャクナゲ等に分けて呼ばれているので分類とは食い違っています。
(英)azelea
(別)アゼレア
科名 / 属名
ツツジ科 / ツツジ属
名前の由来
ツツジは、花の筒形で長いおしべが出ている様から「ツツシベ」と呼ばれツツジに転訛した説や花が次々先続くことから「ツヅキサキギ」(続き咲き木)の転訛の説などかあります。
ツツジの漢字「躑躅」は「テキチョク」と読み、足踏みし、あがくの意味で、行っては止まる、躊躇(ちゅうちょ)することを表わしています。
そもそもこの「躑躅」は、中国の「羊躑躅」から引用したものです。これはシャクナゲの一種で「シナレンゲツツジ」と呼んでいたものです。この花は毒性が強く中国では、「羊が誤って食べてあがいて死ぬ」「羊は毒と知っていて、花を見ると足踏みして進まなくなる」と言いこの躑躅の語源として、和名の「ツツジ」の漢字に当てたとする説があります。
語源はシュールですが、日本ではツツジの花の美しさに人々が足を止め進むのを躊躇する様を表わしているのは素敵ではありませんか。
形態
常緑または落葉低木 高木になるものもある
樹高
1~3m
開花時期
4月中旬~5月中旬 雌花は11月~12月に黒紫に熟す玉状の実が付く。
耐寒性 / 耐暑性
強い / 強い
用途 / 特性
鑑賞用:生垣、庭木 /
栽培メモ
ふやし方
6月~7月に挿し木をします。鹿沼土小などで挿し木し乾かさないように管理し2~3ヵ月で発根します。
栽培環境
水はけ、水持ちの良い西日の当たらない日当たりが良いです。
土づくり
露地植えの場合は、水はけ水もちの良い土であればそのまま植えられます。
酸性土を好むため鉢植えは、赤玉土、鹿沼土にピートモス、バーミキュライトなどを混ぜ込んで使います。
植え付け・植え替え
開花期を外して3月~6月、9月~10月が適期。
露地植えは、根鉢の2倍以上の植え穴を掘り腐葉土やピートモスを混和して植え付けます。
鉢植えは、2年に1回は植え替えを行います。
水やり
苗を植えた後2年は表土が乾いたらたっぷり水を与えます。根を地表近くに張るため夏の乾燥に弱いので地表が白く乾いたら朝または夕に水やりします。
施肥
1月、花後、9月下旬に緩効性肥料、有機肥料(油粕等)の施肥。
剪定
花後か9月が適期。秋は既に花芽がついているので深く刈り込むと翌年の花付きが悪くなります。
病害虫
我が家では、大きな被害は発生していないので今まで防除の経験はありません。発生した時は追記します。
ハダニ、ツツジグンバイムシ
初夏から発生が始まり、葉の色がうすくなる。
ルリチュウレンジハバチ
幼虫が花後の若葉を食い荒らすことがあります。
さび病
葉の表面に黄色い斑点だ出来ます。北海道で蔓延した記事があり瀬戸内海は無関係と思っていましたが、静岡県の切り花農家でも発生した記事を見つけたのでメモしておきます。発生した葉は取り除きます。サブロール乳剤、サビミン水和剤が有効という記事がありました。
炭疽(たんそ)病
葉に褐色の斑点が多数発生します。 発生した葉は取り除きます。ダコニール1000,トップジンMなどが防除に効きそうです。