離島暮らしで見えてきたこと(2)島民にとってのフェリーとは!?

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離島=前島の島民にとってフェリーは、唯一の交通路です。そこには島のニュースと、さまざまな人間模様が見え隠れしています。

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防犯効果

ほとんどの人たちはフェリーで島に上陸し還っていくので、さながら検問です。

フェリーの誘導員は、怪しい車や人を長年の勘で見分けて、島内に警報を発します。

また、警察、救急車、タレント、VIPなどの上陸のトピックスもフェリーから伝わってきます。

プライバシーも透かさずチェック!!

「□□が、何時出かけていき、いつ帰って来た。これは旅行に行っていたな!?」「〇〇の嫁が実家に帰った!?」「△△の息子が、女子を連れて帰って来た。結婚か!?」などなど、プライバシーは、たちまち島全体に伝わり、共有されます。

「◎◎の婆さんが、いつもは毎朝フェリーに乗るのに、昨日から見ないけど大丈夫か?」など、見守りの機能も担っています。

島民のコミュニケーションの場

フェリーで島民同志親しい人に出会うと、相手の車に乗り込んで、久々の挨拶や情報交換、募る話など、しばしの憩いのひと時です。
狭い島とはいえ家が離れているため、島民同志が挨拶する機会は少ないのです。
フェリーは、島民にとって大事なコミュニケーションの場なのです。

また、フェリーで出会うと、否が応でも着岸までは逃げられないので、何か聞き出したい人に出会うとその車に乗り込み挨拶という名の聞き込みが行われるのです。
他人との拘わりを煩わしいと思う人は、離島暮らしにはむかないという島の一面が、フェリーでも観えてくるのです。

フェリーは、さながら検問であり島民の情報交換の場なのです。

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