DYI薪ストーブの煙突修理に単管パイプの足場組立で悲劇!!
薪ストーブ用の煙突トップが、長年の傷みから掃除の時に落下していました。
煙突トップの高さが地上約7mと簡単に直せないのでそのまま2ヵ月程焚いていました。
しかし、雨も入り込むので放置するわけにもいきません。
単管パイプの足場は、雨漏り修理で組立も実績があります。
DIY台風の雨漏りを補修しました!足場は単管パイプでガッチリ。
故障した体に鞭打って、妻の助けも借り再び足場を組んで修理することにしました。
事件は、1段目の高さ3mの足場を組んだ時に起きました。
妻が、足場板の上から踏み外し落下したのです。
脚から着地したので、腰や足を遣られたのかと思ったら、背中が痛いというのです。仰向けになることも、座ることも激痛で出来ない。何かにぶら下がっていないと背中の激痛が我慢できないと訴えるのです。
速効119番コール。
『どうしましたか?』『3mの足場から落下しました』『どこ(体の)から落ちましたか?』『足からですが背中が痛いと・・』『手足にシビレは?』『バタバタ動いています』・・・・・・
『救急車が向かっています・・』『背中は神経を傷つけてはいけないのでドクターヘリを呼びます』・・・
それから、救急車がフェリーに乗り家の現場まで到着するまでの待ち時間が「永遠か。。」と思えるほど長い。消防分室は、対岸にありフェリー乗り場までは直ぐなのですが、フェリーが思い通りには出発できないのです。
一方、ドクターヘリは、倉敷市にある大学病院から20分ほどでフェリー乗り場まで飛んできました。
そうしてついに妻は、救急車に体を固定されて載せられ、フェリー乗り場で医者の診察を受け、ドクターヘリに乗り換え岡山市内の大学病院に搬送されました。
コロナの関係で私は同乗出来ず、車で、大学病院を目指します。
到着まで、いろいろな事が頭の中を巡ります。
「先の雨漏り修理の時に単管パイプの足場を組み立てて、慣れが出て緊張感を失っていた」
「3mの高さをなめて、命綱を着けなかった」
「なぜ妻を登らせてしまったのか」
「なんで妻をこんな目に逢わせてしまったんだ・・」
「ちゃんと治るのか・・・・」
病院に到着し担当医に説明を受けます。
「第11胸椎圧迫骨折」
「患部の上下からボルト固定の施術をします」
私は、脊柱管狭窄症で神経を脊髄を通る神経を圧迫されていて、常々起こる障害に悩んでいるのですが、妻は「復活できるのか」嫌な予感が脳裏を過ります。
コロナのため、本人に付いていることも出来ず、ただただ祈るのみでした。
私は、自宅に戻り手術の成功と復活を祈りながら、妻からも周りの人からも止められていた作業を、罪滅ぼしのつもりで進めました。2段の足場を単独で組み上げ、煙突トップを修理しました。
事故から16日経ち、妻は既に退院し背中が痛いと言いながらも、いつもの様に憎まれ口を撒き散らしながら、歩き回っています。
そして今では、この記事を書く気になるまでに、平穏を取り戻しました。