しづ心なく花のちるらん成れどサクラは潔く!!
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「久方の 光のどけき春の日に しづ心なく 花のちるらむ」(紀友則)
出典「古今和歌集」春下八十四「百人一首」
いにしえの人は、穏やかな春の日に散りゆく桜を惜しんで詠んだのだそうです。
「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」(詠み人不明)
出典「伊勢物語」82段
先週末見事な満開だった桜は、今日はすでに葉桜に、散っていきます。
「敷島の大和心を人問えば 朝日に匂ふ 山さくら花」(本居宣長)
この人は、日本人の心は、ただただ清らかなものだと言ったのだと思います。それが、時代に歪曲、翻弄され「潔く散っていく~」になってしまったような・・・
本来日本人は、自然を愛で優しい人間なのです。潔いのは桜です。