農業体験記1│農業を始めるきっかけ

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コロナ禍。離島に移住してなかったらどうだったろうと、大雨の中潤っている庭の樹木を眺めながら回想にふけっています。都会で耐えて頑張っている方々のことを想うと心が痛みます。

今は腰を壊して休農していますが、移住したころを振り返り、なぜ、どうやって農業を始めたかを思い起こし、少しずつ記事を書いてみようと思います。

これから移住して農業を始めようとされている方のちょっとした参考になれば、幸いです。

初回は、「なぜ農業か?」から「国の就農支援制度を知る」までをお話しします。

なぜ農業か?

 

移住の目的は農業ではなかった

そもそも、移住が先か農業が先かというと、移住でした。
農業を始めたくて、田舎しかも離島に移住したわけではありません。
満員電車の通勤やステークホルダーのために目先の利益を優先する会社に嫌気がさしたのも確かですが、それだけではありません。やはり、東京の一極集中に危機感を覚えたのは311事件がきっかけでした。
「窓から海が見え穏やかに暮らせる田舎に住みたい」というのが移住の理由であり目的になっていました。

展望台眺望(南)

移住してしばらくは、リゾート気分で海辺にでて釣りをしたり、庭でバーベキューをしたり、島の中を探検、散策したりして暮らしていました。
しかしそんな生活が永遠に続くわけがありません。わずかな蓄えもいずれ底をついてくるでしょうし、働きもしないで竜宮城の浦島太郎になってしまいます。

島の野菜の瑞々しさに魅せられた

転機は、購入した中古別荘の前の家主が残してくれた果樹や、菜園の野菜でした。彼によって作付けされていた農作物を収穫して、気づいたのはトマトもキュウリも露地で完熟した野菜は瑞々しくとても美味しいのです。流通過程で熟させ販売されるそれとは格段に違い、香しく濃厚で自然を感じるのです。

トマト

決定的なのは、島内の畑で育てられたかぼちゃやキャベツです。段々畑に植えられたそれらは、潮風に育まれ実に健康的な野菜に見えました。農家の方からおすそ分けで頂いたかぼちゃやいろいろな野菜は本当に美味しいのです。私たちも野菜や果実を自ら栽培して、みんなに味わってもらいたい。
「地に足をつけ、太陽と共に起き、土と共に生きていく」当時の私には、残りの生涯の理想に思えたのでした。

かぼちゃ栽培

しかし、ベランダでプランタに生けた花にさえ水遣りも怠って枯らすような私が、農業ができるのか?!。

全く無謀な思い付きでした。ただ、思い立ったら周りが見えない、この前島で農業を始めよう、自然の中で農作物を育てたい。妻も乗り気です。

それに、島には耕作放棄地が多くあり、年々荒れ地が増え続けているのです。最盛期には段々畑が広がる日本の原風景があったはずなのに。何とかしたい!!と大それた想いを抱いたのでした。

就農活動開始

家庭菜園の栽培方法なら本やネットで紹介されているので何とかなるでしょう。しかし、農業はそう簡単なものではないでしょう。まずスキルも経験もがない、親戚が農家でもない、どういう道具や設備が必要なのか、資金はどのくらいか、販路は、等々何1つありません。
移住して間もないころ、島内にどんな人が居るのか、ましてや農業を教えてもらえる親しい農家の方もありません。
移住の時にお世話になった役場に支援の問い合わせをしたところ、農協に問い合わせるのが一番だろうとのことで、地元の農協のドアを叩いたのでした。

農協では親身になって相談に乗っていただき、牛窓の新規就農者を紹介していただき経験談を話していただきました。やはり何年も前から計画し、研修プログラムなど制度を上手く利用して新規就農したとのことでした。私たちのように、行き当たりばったりでは成功しそうもありません。

農協の方によると、新規就農者を支援し受け容れている農地、指導者の斡旋などを行うプログラムもあるとのこと。ただし、前島ではなく本土側の牛窓の開拓地での条件でした。

しかし私たちは、前島で農作物を育てたい旨を強く伝えると、離島での農業は、いろいろな問題があり新規就農を薦められないと言われましたが、検討してみると云ってその場は別れたのでした。

何日かして前島の農家の人を紹介していただいたのでした。それが、私たちの農業の師匠との出会いでした。
後で分ったことなのですが、当初農協では、前島で名人と呼ばれていた老夫婦に研修をお願いしていたそうですが、手伝いの欲しい師匠が手を揚げて、私たちがお世話になる事になりました。手伝いの欲しい農家と農業を習得したい私たちとでウィンウィンの関係かと思われましたが、思わぬ方向に進んで行くのでした。

こうして始まった前島の農家での修行については、後ほど別の記事でお話しします。

就農支援資金制度を知る

ネットで就農支援制度をいろいろ検索したなかで支援資金があるのを知り、農協に話してみたら「就農支援資金制度」は、お国が進めている制度で、県・市及び農協が支援の実行組織であることを教えて頂けました。

パンフレットは、その時に頂いたものですが、農水省のホームページにも旧制度として今でも貼られています。

制度の内容は、簡単に言うと、新規就農者が、「就農計画」を作成して知事が認定し、認定就農者と成れれば以下の資金が受けられるということです。

1.農業大学などの研修施設で研修する資金

2.住居移転、資格習得などの準備資金

3.就農時の施設設置、機械購入などの資金

私は1.2.は、年齢制限を超えているので利用不可でしたが、3.については利用可能でした。しかも3年据え置きで12年返済、しかも無利子、さらに農協の信用基金の債務保証を利用すれば無担保なのです。

これを利用しない手はないと早速、就農計画の作成に取り掛かりました。

内容は、次回の記事で詳しくお話しします。

尚、今では、”農林水産省 就農支援制度”でネット検索すると「新・農業人ポータル:農林水産省」がヒットしてここには、新規就農者へのさまざまなカテゴリでの支援プログラムが用意されています。興味ある方は、見てみてください。

 

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